21-捌「残せたもの」

 

自分が頑張ったことを、あとの人たちに引き継ぐ。

 

とても素晴らしい響きだ。

しっかりきっちりした立派な方々をイメージする。

 

だが果たして自分の場合はどうだろう?

「頑張ったうえ」「引き継いでいけた」

そんな立派なことが出来たことってあるのかな?

 

 

……うーん

……あったかな……

……しっかりきっちり……

私ってその対極にいる気がするけど……

……そもそも頑張ってるかどうかがあやしいぞ(笑)

 

……思い出せ……

 

……ん??

あっ

偉業ではなくとも「ぷちサイズ」のことならあるかも??

 

学生時代、卒業アルバムの

自分のクラスの絵を任されて描いたとき。

担任の先生の喜怒哀楽を四コマ漫画風に描いたら

先生にすごく喜ばれて「ずっとこの中に残るね、ありがとう」って言われて。

 

そのとき「何年も経って誰も私の名前を思い出せなくても、この絵は残るから私も嬉しいんです」って言った事を思い出した。

 

先生のユニークさを、少なくとも先生ご本人と同学年の卒業生には「見える形で残せた」んじゃないか、って思う。

 

その路線で思い出していくと……

 

子供が幼稚園を卒園するときに、保護者から園に卒園記念として、建物の一部にペンキで絵の装飾を施したことがあった。

 

それが何年も経った今でも残っている、と後年になって聞いた時、すごく胸が熱くなった

 

もちろんひとりでやったわけではないが、絵が好きという点を買われたのか、いつのまにか作業の中心にいた。

色塗りの指示やチェックも、周りから頼まれる形で担当したのだが、自分の声で他の人が動く、という体験は不思議な気分だった。

そうして仕上げたものが今でも残ってるというのは嬉しいものである。

 

そうそう、幼稚園関係といえば、保護者が劇などの出し物をして園児を楽しませるというイベントがあった。

 

その劇で使うお面を頼まれて作ったのだが、気合入れて徹夜で作りふらふらしながら渡した。

悪役のお面を見て泣いた子もいたそうだから

それなりにそれっぽくは出来ていたのだろう。

 

そして後から聞いた話では、その劇の台本は代々の保護者に引き継がれ、私の作ったお面も一緒に使われているそうだ。

 

なにかの機会でその話が出て

「え?!あのお面を作った人?!あれは毎年使われてましたよ!」

と、初対面の人に言われたことがあった。

 

私は舞台に立ったわけでもないのに、それをきいたときいきなりスポットライトの光を浴びたような気持ちになったのを思い出す。

 

 

あとは……あ、そうだ。

ある役員で責任者を引き継いだ時、あまりに前年までの資料がなくて手探り状態の活動となったことがあった。

 

なので自分が困った分、後の人たちにはそんな思いはさせたくない、と引き継ぎ資料作りは本腰入れて頑張って作った。

 

それを渡して終わり……のはずだったが

約1年ちょっと後、次々期の責任者から連絡があった。

 

「前の責任者がほぼ何も作ってないため一昨年のぷにさんが作った資料を見て連絡させていただきました」

 

コロナ禍もあったので活動も縮小はしていたらしいのだが、その年の引き継ぎ資料は作られず、私が作った資料を丸投げしてきたらしい。

 

でも「これを参考にします」と言われたので、あの時の頑張りが少しは役に立ち「引き継げた」ことにはなるのかもしれない。

 

 

……書くことが何もない、と絶望に近いものを感じての今日のブログスタートだったが、掘ってみると4つは見つかった。よかった(笑)

 

せっかくなので今日は自分の頑張りを自分でこっそり認めてあげよう。

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「D4」

これ私のホロスコープのカスプのひとつでもあるんだけど、あまりピンときていない部分でもあった。(しっかりしてない自覚があるから(笑)

今日ここに書いたことのような体験を増やしたり、情報を集めたりしていけばこのポイントが活きるのだろうか。