タイトル
紋章学、について調べたくて本を借りたのだが
めくってみると、想像と全く内容が違っていてびっくりした。
紋章、のことではなく
文学作品についての考察をしたエッセイ集だった。
エッセイで取り上げられる作品は
日本文学から西洋文学まで色々だった。
えっと、紋章学はどこに……?
本の中では他作品の紹介も考察も続いていくが
一向に「紋章学」というワードが出てこない。
紋章学への気持ちが強すぎたのか
ひたすら飛ばしながらページをめくったために
部分部分しか読めていない。
そして本編が終わってしまい、
最後の「あとがき」に
紋章学とは、耳慣れない言葉であるかもしれない。
と、ようやく紋章学というワードが出てくた。
あとがきだったか……!
著者の意図としては
ペンを走らせる自身の様々な思考が、
万華鏡のように交錯して変化しながら
その結果、紋章のような美しい形を描き出すのではないか
という思惑から、本のタイトルを決めたようだ。
なるほど。。
この本に詰まっている著者の多岐にわたる思考。
それが彩られ、織り込まれた「紋章」となって
今、一冊の本としてここに存在するというわけか。。