手の中の魔術

先日読んだ本の中にこんな言葉が書いてあった。

 

呪術が魔術になるためには

 

その一文を見て

ああ、私がタロットカードに持ってた「怖さ」って

この「呪術」というイメージだったんだな

とハッとさせられた。

 

 

タロットカードを初めて購入したのは

2019年の早春……今から2年前のことだった。

 

それより以前からも

ずっと興味はあったものの

なかなか手元に置こうとしなかった。

 

それは何故かというと

なんとなく怖いイメージがあったからだ。

 

その怖いイメージというのが

この本に書かれてある「呪術」というワードに該当するんだな、と納得した。

 

 

その本はさらにこう続く。

 

呪術が魔術になるためには

呪術にはなかった別の要素が必要

なのだと。

 

新しい思想や文化などが太古の呪術と出会い

呪術は変貌を遂げる。そして魔術が誕生した

 

ああ、そうか……

呪術っていう怖いイメージに

いろんな新しい要素が加わって

今、魔術のカードとなり

このタロットカードは

私の手元にあるんだな、と考えると

なんだか不思議な気持ちになる。

 

タロットはなんとなく怖いけど

思い切って買ってみよう、と思ったあの2年前。

 

無意識の中で、呪術が魔術に変貌したからこそ

買う気になったのかもしれないな、なんて考えていた。